インバスケット思考

インバスケット思考の本を読んでみた。

 

インバスケット思考とは、架空の人(◎◎会社の××リーダー)になりきって、決められた時間以内に、多くの未処理案件に対して正しい判断を下していく事を行う、思考シミュレーションゲームだそうだ。

 

もともとはアメリカ空軍の教育機関で、訓練結果の測定の為に開発された手法らしい。ようは、ロールプレイングによる思考ゲーム。

  

概要としては下記のような事が重要だということ。

  • 判断の際には「重要度の高低」と、「優先度の高低」を考えて判断しろ。
  • 短期的な利益に飛びつかないで、長期的な戦略を持って判断しろ。
  • 情報が集まるのを待ちすぎると、機を逸する。
  • メールボックスに入っているものを順番にやるな!優先度を決めて、やるべきことに時間を使え!
  • 効率的にたくさんの作業をするのでは、なく、優先度の高い作業に時間を使え。
  • 部下がやるべき事まで上司がやるな!
  • 時間内に正しい判断をしろ!(理論的な理屈に基づく判断をすべし)
  • 選択と集中により、投資すべきところには集中投資しろ!一律平等な判断はビジネスとしては間違っている。

 判断の根拠を論理的にしっかりと言えることが大事だ。

 

PMBOKで言えば、タスク管理の優先度、緊急度の内容にあたる。リスク管理も関係する。PMBOKは事務的な思考だが、ここでは長期的な戦略をもって経営的な判断を行う所がミソと思えた。