人月の神話を読んでみて

人月の神話を読んでみた。

率直に言って、素晴らしい本である。ソフトウェア工学の古典と言われるだけあって、40年以上前の本なのに、現代のソフトウェア開発で議論の的になる話題となんら変わらない問題に関して議論されている。

つまり、工程遅れの原因や、上流工程の重要さ、マネジメントの重要さ、コミュニケーションの話題等に関して、今現在も活発に議論される内容である。

ソフトウェア開発の難しさとは、技術的なところにあるのではなく、社会学的な問題であることが多いため、人間が作るものである以上は、何年経とうとも同じ議論がされるんだろうと認識するに至った。

そして、この問題に対するアプローチが、PMBOKで示されている各プロセスに共通する部分が多い点も興味深かった。