国内総生産GDPとは

国内総生産GDPとは何だ?
中学生くらいの時に勉強した気がするが、もう忘れてしまったので、再度整理。

WIKIによれば、国内総生産(こくないそうせいさん、英:Gross Domestic Product、GDP)は、一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額のことである。

付加価値である。つまり、その国で産み出した価値の量の事。

ここで注意したいのは、価値であって、生産量じゃあないって事。生産だと、自動車の輸出をイメージするが、価値なので、サービスとかも入って来る。

もう少し言えば、市場で取り引きされる財やサービスの量である。
家事は入らない。

経済モデル

GDPを定義する為に、次のような経済モデルが利用される。

経済部門

  1. 家計
  2. 企業
  3. 政府
  4. 外国

各経済部門の中に、下記のそれぞれの市場が存在する。


市場

  1. 財・サービスの市場

 この市場はさらに2つに分かれる。
  中間財・サービスの市場 :企業等が最終品を作る為の部材の取引
  最終財・サービスの市場 :企業等が自身の最終財を取引。  ここがGDPとなる。

  1. 要素市場

  GDPには含まれないが、労働、土地、資本、人的資本、賃金、利潤、利子など

  1. 金融市場

  GDPには多分含まれない。借入、株式など

ここで、ポイントは、中間財・サービスの取引はGDPには含まれない事。

また、付加価値の総額であるため、中古住宅売買のように何も生み出していない取引はGDPに含まれない。
また、株価の上昇による利益も何も生み出していないためGDPに含まれない。

ただし、農家の自家消費はGDPに含む。というのは、農業のみをやっている国があったとする。その場合、農家の自家消費をGDPにいれていないと、GDPが0の国になってしまう。

三面等価の原理

【生産面からみても分配(所得)面から見ても支出面から見ても国内総生産GDP)は同じ値になることを示す。】
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生産面からみたGDP

ある国において様々な生産部門によって生産された付加価値の合計を集約したもの

下表のように、パンを生産する経済圏の付加価値、つまりGDPは50である。
たとえば、小麦農家は小麦を20生産するが、石油を5使うので、付加価値(GDP)は15である。

生産主体 生産総額 中間投入 石油輸入 付加価値 備考
小麦農家 20 0 5 15 小麦農家の付加価値は15
製粉業者 40 20 10 10 製粉業者の付加価値は10
パン工業 80 40 15 25 パン屋の付加価値は25
合計 140 60 30 50 パン経済圏の付加価値は50
分配面からみたGDP

「支出面から見たGDP」とは、上記のように分配されつくした国内総生産がどのようにして使われるのかという観点からとらえたものである


支出面からみたGDP